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企業研究物語: ⑦ピラミッド

      2015/01/04

「これを見なさい」安室は一枚の紙を僕の前につきつけた。

pyramid

 

 

安室が取り出した1枚の紙には、ピラミッドの様な図が書いてあった。

下から順に、①生理的欲求、②安全欲求、③社会的要求、④自我欲求、⑤自己実現欲求 という5つの項目が書かれている。

 

「このピラミッドの様なものは何ですか?」

 

「これは、米国のマズローという心理学者が唱えた欲求段階理論を図にしたものよ。マズローは人間の欲求を分類し、それをこの図にある通り、低いレベルから高いレベルへと5段階に並べたの。」

 

安室が説明し始めた。

 

「その5段階とは、下から順に

①生理的欲求:食欲、睡眠欲、性欲等の本能的な要求

②安全欲求:経済的安定性や事故の防止等、安全性に対する要求

③社会的要求:集団帰属の要求、仲間から愛情を得たいという欲求

④自我欲求:自分が集団から価値ある存在と認められ、尊敬されたいという欲求

⑤自己実現欲求:自分自身の持っている能力・可能性を最大限に引き出し目標を達成したい、自己成長したいという欲求。

というものなの。つまり、人間は生理的要求や安全要求といった、動物として本来持っている原始的な低い次元の要求が満たされてから、高い次元の要求である自我要求や自己実現要求を求めるという事よ。」

 

「そ、それが何か、、、、?」

 

突如始まった、難しい話にポカーンと口を開いたままの状態で戸惑っていると、

 

「だっ、だからぁ。」

 

「だから、なんですか?」

 

「これを基に、遼太君の自己分析をして欲しいってのよ!マズローの欲求段階理論の5つの要求を、企業を選ぶ基準に置き換えることで、就職活動に応用することができるんだから。」

 

安室は次に、5つの項目が書かれた表を差し出した。そこには、マズローの5つの要求を、就職先に求める要求に置き換えた項目が書いてあった。

 

欲望分析表(ヨクブー)

企業を選ぶ基準企業を選ぶ基準の詳細点数(1~5点)
合計は13点とする
給料の高さ給料が高い企業を優先すること
安定性安定した会社を優先すること
有名度有名な会社を優先すること
裁量権与えられる裁量権を優先すること
好きな仕事ができる好きな仕事ができることを優先すること

 

「遼太君は、まだまだ自分がどんな会社に就職したいのかを理解できていないから、この表に沿って点数をつけていって欲しいのよ。」

 

安室は更に続ける。

 

「マズローの5つの要求は、低い次元にあるものが満たされてから、高い次元を求めていくと言われているものでしょ。そして、就職活動生にとって、一番低い次元である満足した給料をもらう事は誰もが望んでいる事だと思うの。」

 

「僕も、給料は高ければ高いほどいいっす」

 

「何、当たり前のこと言っているの!」

 

そう言うと、安室はパチンと僕のおでこを指ではじいた。

 

「働き始める前は誰もがそう思っているわよ。でも、実際に働き始めると、お金を稼ぐにはそれだけキツイ思いだったり、やりたくない仕事もしなければならなくなってくるものよ。遼太君も、バイトでそんな経験したことない?」

 

「あ〜、あります、あります。居酒屋の深夜バイトで、他よりほんの少し時給が高い店だったんですけど、その分、仕事がめちゃめちゃきつくて、結局、そのバイトは1ヶ月で辞めてしまいました。」

 

そう話しながら、バイトで店長にめちゃくちゃ怒られた記憶や、忙しすぎて倒れそうになった記憶が思い返されて嫌な気持ちになった。

いくら高い時給をもらえるからといっても、あんな経験は2度としたくない。

 - 企業研究物語

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